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記憶の色が、空に咲く

更新日:8月11日

記憶の色が、空に咲く

夜空に花火が咲く。

ひとつ、白。

呼吸をするように、青へ、紫へ、桃色へ。

ゆっくりと、記憶がめくれるように色が変わる。


風が頬をなでたとき、

ふと、思い出す。

あの夏のこと。

名前も、声も、景色も、

少しぼやけてしまったけれど、

色だけは、ずっと胸の奥に残っている。


花火は、ただ空を照らしているだけなのに、

なぜだろう、心が揺れる。

懐かしさも、やさしさも、

言葉にできない何かが、そっと胸を満たしていく。


きっとこれは、あなたの記憶の色。

花火は、それを映しているだけ。



「記憶の色が、空に咲く」作品解説

夜空に咲いた、ひとつの花火。それは、ただの光じゃない。胸の奥に眠っていた記憶が、そっと目を覚ます。


色を変える花火が、思い出を照らす

今回描いた作品「記憶の色が、空に咲く」は、私自身がかつて見た、三遠煙火の花火からインスピレーションを受けて描いた一枚です。


白く咲いて、青に、紫に、そして桃色に──その移ろう光のなかに、過ぎていった夏の日や、もう会えなくなった人の声、風の匂いまでもがよみがえるような気がして。


この花火は、誰かの記憶にそっと寄り添うもの。見る人によって、映し出される色が変わる。だからこそ、あなたの心の中にも、この花火が咲いてくれたらと願いながら描きました。


“余白”に心を重ねて

誰が見ても「これは、私の記憶かもしれない」と思えるように。絵の中の余白に、見る人それぞれの想いが重なるように。

それはもしかしたら、初めての浴衣を着た夜かもしれないし、黙って隣にいた誰かのぬくもりかもしれない。あるいは、ひとりで空を見上げた、静かな帰り道かもしれません。


絵の中に、あなたの記憶を

「記憶の色が、空に咲く」は、あなたの心の中にそっと語りかけるような絵でありたいと思っています。


光と風と、少しの寂しさと。その全てが混ざりあって、やさしい余韻となって残るように。

この花火が、あなたの大切な記憶と出会ってくれますように。

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