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空にとけるソーダ ─ たくさん迷って、やっと出会えた一枚

更新日:8月4日

「空にとけるソーダ」

「空にとけるソーダ」


真夏の午後、ひとりの誰かが夢に見たソーダの世界。

金平糖がふわりと浮かぶ、きらめくクリームメロンソーダの中。


ソーダの表面をすり抜けて、泡のしぶきが青空に跳ね上がる。

その水飛沫は、まるで空からこぼれ落ちた小さな星のかけらのよう。


空は真っ青で、雲は綿菓子みたいに柔らかい。

しゅわしゅわと弾ける音が、空の奥深くまで響いていく。

金平糖たちは太陽の光を受けて、七色に瞬きながら空へと舞い上がっていく。


世界が静まり返る一瞬、

ソーダの底からのぞく空が、まるで天と地が逆さまになったみたいに広がっていた。


そしてまた、ひとしずく。

甘く冷たいしぶきがはじけると、そこにはもう境界なんてなくて、

空も、ソーダも、夢も、すべてが溶け合っていた。


空にとけるソーダ ─ たくさん迷って、やっと出会えた一枚

この絵、「空にとけるソーダ」は、実は最初に思い描いていたイメージとはちょっと違うところから始まりました。


金平糖が浮かぶ、キラキラとしたクリームメロンソーダ。

しぶきが夏の空に跳ね上がるような、見ているだけで心がすーっと軽くなるような世界を描きたくて、何度も描き直しました。


最初描き上げたとき、「これはこれで可愛いけど…なんか違う」そんなモヤモヤが残って、筆が止まらなかったんです。


構図を変えてみたり、色を調整してみたり、泡の立ち方や金平糖の浮かせ方を工夫したり…「もっとこうしたい」「やっぱりこっちかな?」の繰り返し。


でも、その試行錯誤の時間も、今思えばとても大切だったなと思います。

描いては壊し、壊してはまた描いて──そうしてようやく辿り着いたのが、今のこの一枚。完成した瞬間、「これだ」と心から思えました。


この作品には、「思い描いた世界に、諦めずにたどり着いた」そんな小さな達成感と喜びが詰まっています。


見てくださる方にとっても、このソーダの中に、自分の空や夢を重ねてもらえたら嬉しいです。


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